Takanobuのお宝場所探し

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意外と知られていない?海津の『梅』の名所!

 今年は暖冬の影響でしょうか。梅の開花が例年よりも早いように感じます。各地で梅が開花しているようですが、海津市にも梅の名所があります。皆さんご存じですか。

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梅のトンネル

 Takanobuです。今回は海津市の梅の名所ついてお伝えします。

彼岸花だけが有名じゃない!

 海津市南濃町にある津屋川。津屋川の堤防は秋になると約3キロにわたり10万本の彼岸花がまるで赤色の絨毯のように堤防を敷き詰めます。この時期は市外からも多くの見物客が訪れ、彼岸花を楽しんでいます。

 

 しかし、この場所、彼岸花だけではないんです。

 

 今回紹介する場所は『南濃梅園』。津屋川堤防の対岸にあり、中日本氷糖株式会社の私有地ですが、一般に公開されており、敷地には約500本の梅の木が植えられています。また、市営の公園とつながっており梅園の通路は散歩道に最適です。

 

咲き始め、これから見頃をむかえる

 先日、南濃梅園に行ったときは、咲き始めでした。これから2月中旬、下旬に見頃を迎えると思われます。

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白く綺麗な梅の花

 見物客も多くないので、自分が思うようにゆっくり、のんびりと歩いて散策することができます。また、写真を撮る人もあまり人目を気にせずじっくりと写真を撮ることができるので、おススメです。私が行ったときは偶然虹がかかっていて梅の花と虹とのコラボレーションした写真を撮ることができました。

 

【Takanobuの撮影ポイント】

①休憩所からの遠景写真

 南濃梅園の中ほどに小高い休憩所があります。その休憩所から北側を撮影すると一面の梅の花を撮影することができます。

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小高い休憩所から撮影

②梅のトンネル

 休憩所付近で津屋川に向かって歩いていくと梅の木が両脇に一列に並んでいる場所があります。その入り口付近から地面すれすれのローアングルで写真を撮ると梅の枝が通路を覆っているので、梅の木のトンネルのような写真を撮ることができます。

 ただし、その通路を通るときは梅の木が低木なので、枝を折らないように十分気を付けて歩いてくださいね。

 

 これから見頃を迎える『南濃梅園』ちょっとした穴場スポットです!ぜひ、立ち寄ってみてください。

 

【南濃梅園】 岐阜県海津市南濃町志津581番地

※駐車場は梅園の近くに約30台ほど止められる場所があります。

 

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400年の歴史 海津の宝『今尾左義長』 3

 400年の歴史をもつ今尾左義長。伝統文化は長い年月を経て、新たな時代へと引き継がれた。平成29年以降、左義長は2月の第2日曜日に行われ、今年は2月9日に開催される。

 

 Takanobuです。今回は、今尾左義長の現状と私の撮影するときのポイントをお伝えします。

 

例外ではない

 400年の歴史を持つ今尾左義長。全国的にも伝統文化を後世に伝えていくことが困難になってきている。主な原因としては「後継者不足」。伝統を継承していくにしても圧倒的にそれを担う人手が足りていない。これについては、今尾左義長も例外ではない。

 社会情勢の変化、若者の価値観の変化。目まぐるしく変化し続ける現代社会において伝統文化の不変を貫くのはそう容易くない。

 

  催事の主役である若衆が不足しており、確保のために隣接町内の相互協力や町内若衆の知人などを頼りに参加してもらい、何とか現状を維持をしている。

 今尾左義長は、昭和45年から平成28年までは2月11日に開催されていた。前日からの竹神輿づくりなど、催事以外にも人手が必要であり、現在の社会状況から若者の職場環境も市外で働く人が多く、なかなか仕事を休んでまで伝統行事に参加することに対して理解が得られない事が多い。

 

 今、400年の歴史を誇る今尾左義長を次世代につなぐために、地域が一丸となって取り組もうとしている。

 

絶やすわけにはいかない歴史と伝統

 「少しでも若者が参加しやすい日に」「子どもたちに少しでも歴史と文化に触れてもらい慣れ親しんでもらうために」と平成29年から2月の第2日曜日に開催することになった。長年定着していた催事の開催日の変更には抵抗もあったが、少しでも人手不足の解消や若者の参加を増やしていくためにはやむを得ない事であった。

 

 また、町内でも催事の存続のために様々なことを模索している。例えば、地元の高校とタイアップして若衆が羽織る長襦袢を作成してもらい、高校生にまちの伝統文化に興味を持ってもらおうとしている。また、外国人留学生を催事に参加させることにより、町内は若衆の担い手不足の解消を、外国人留学生には日本の伝統文化を肌で感じてもらう機会を提供している町内もある。そして、子どもたちに地域の歴史と伝統を知ってもらい大人になったときにこの伝統を誇りに思ってもらえればと、学校で出前講座を実施して普及活動に力を注いでいる。

 

 伝統文化。昔と変わらぬものが今に引き継がれているからこそ、そこに価値があり、重みがある。不変を貫く難しさの中でも伝統をつないでいくための変化。今まで先人から受け継いできた伝統と、今地域が一丸となって取り組んでいる新たな試みを融合してさらに進化させることによって、伝統文化は新たな価値を創造していく。

 

 過去から現在、現在から未来へのマンネリズムの継承。今尾左義長は、後世に伝えたい、つながなければいけない『海津の宝』なのです。

 

【Takanobuの撮影ポイント】

 催事は正午から開催されますが、多くのカメラマンが訪れるので、早めに場所どりをしたほうがいいと思います。また、火の粉や灰が飛びますので、穴が開いてもいい服装、風向きによっては煙が目に入るので、ゴーグルがあるといいかもしれません。

・序盤~午後2時頃

 この時間帯は大人神輿と子ども神輿が同時に焼く町内があるので、竹神輿が勢いよく燃え盛る様子をとらえるならこの時間帯です。ただし、観客が大勢いますので、他の場所に移って写真を撮ることができないと思います。当日の風向きなどや撮りたい構図を考えて場所どりしてください。

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 ・午後3時頃~

 この時間帯になると、比較的見物客が少なくなり、自由に動いて撮影することができます。灰除けをしている若衆を正面から撮りたいのであれば東側から、側面から撮りたいのであれば南北側からの撮影になります。また、夕方沈む夕日と若衆の姿を捉えるのも昼間と違っていいかもしれません。

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・その他

 祭りの前日土曜日には各町内で竹神輿を作っています。もし時間があれば竹神輿を作っている様子を撮ることができます。また、当日、催事以外でも、境内に竹神輿を若衆が担ぎ込む姿、少し町内を歩くと待機している若衆の姿と撮ることができますので、祭り以外の違った左義長の一面を楽しむことができます。

 

<おわり>

 

400年の歴史 海津の宝『今尾左義長』 1 - Takanobuのお宝場所探し

 

400年の歴史 海津の宝『今尾左義長』 2 - Takanobuのお宝場所探し

 

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400年の歴史 海津の宝『今尾左義長』 2

 400年の歴史をもつ今尾左義長。伝統文化は長い年月を経て、新たな時代へと引き継がれた。平成29年以降、左義長は2月の第2日曜日に行われ、今年は2月9日に開催される。

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勇壮に駆け回る若衆

  Takanobuです。引き続き『今尾左義長』についてお伝えします。

縦横無尽に駆け回る若衆

 若衆は、水を含ませた長縄の両端をそれぞれが手にもって、燃え盛る竹神輿を見つめる。8割ほど竹神輿が燃えると、彼らは、動き出す。長縄を持った彼らは縦横無尽に境内を駆け回り、燃える竹神輿に幾重にも縄を巻き付けていく。彼らが飛んだりかがんだりして縄を巻き付けていく勇壮な姿をカメラマンたちは写真に収めていく。彼らの勇壮さにシャッターを押す回数は必然的に増え、会場はさまざまな音が入り乱れる。

 

 縄が巻き終わると、若衆が一斉に恵方(今年は「西南西」)に竹神輿を倒していく。左義長は、竹神輿の倒れ方で今年の吉凶を占っている。竹神輿が倒れると、若衆の出番は終わり、次の町内の若衆に交代する。

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恵方に倒された竹神輿

灰除け

 次の町内の竹神輿を迎え入れるため、境内の中央に倒れている竹神輿を、隅に追いやる作業が『灰除け』。境内の片隅に若衆が『ヤハズ』という十字に結んだ青竹を立てかけ、鐘の合図とともにヤハズを下ろし倒された竹神輿に一直線に向かい、もう片方の隅に燃えている竹神輿を追いやる。その際、彼らがヤハズを上に持ち上げると、灰は空高く舞い上がり、会場一帯に灰が降りそぐ。

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灰除けの様子

 この灰除けを何回か繰り返し、境内の中央の竹神輿の燃え残りがなくなると、次の町内の竹神輿が担ぎ込まれる。

 13の町内の左義長が終わると、夕暮れ時に町内の人が秋葉神社に訪れ、無病息災を願い左義長の残り火で餅を焼く。

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残り火で餅を焼き無病息災を願う

400年の歴史 海津の宝『今尾左義長』 3 - Takanobuのお宝場所探し

 

400年の歴史 海津の宝『今尾左義長』 1 - Takanobuのお宝場所探し

 

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400年の歴史 海津の宝『今尾左義長』 1

 400年の歴史をもつ今尾左義長。伝統文化は長い年月を経て、新たな時代へと引き継がれた。平成29年以降、左義長は2月の第2日曜日に行われ、今年は2月9日に開催される。

今回は、まちの誇れる伝統文化を深堀り。

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勢いよく燃え上がる竹神輿

 こんばんは、Takanobuです。今回は、まちの伝統文化『今尾左義長』についてお伝えしたいと思います。

全国唯一の左義長

 今尾左義長は、13の町内がそれぞれ竹神輿を作り、秋葉神社の境内につり込んで焚きあげる神事で、この方式で左義長を行っているのは、全国でもここ今尾だけ。多くの「左義長」や「どんど焼き」の火祭りは、正月飾りなどを一定の地に積み上げて焚きあげるのが通常の方式。

  全国唯一の今尾左義長は、昭和55年に岐阜県重要無形民俗文化財に指定され、珍しい神事と竹神輿の周りを勇壮に駆け回る若衆をめあてに、毎年多くの見物客が訪れる海津の冬の風物詩である。

 

 もう一つの特徴は、竹神輿の形。今尾左義長の竹神輿は『鼓型』で高さ、周囲共に約6メートル、重さ約1.5トンの神輿を、町内の人が総出で催事の前日1日かけて作り上げていく。例年、大人神輿13基、こども神輿2基が作られている。

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重さ約1.5トンの鼓型の竹神輿

熱気に包まれる

 当日は正午に始まる。宮元の万町の竹神輿から順に秋葉神社の境内に担ぎ込まれる。重さ1.5トンの竹神輿を揃いの長襦袢と白足袋姿の若衆が「わっしょい、まえ、まえ」と威勢のいい掛け声をかけながらゆっくりと巨大な竹神輿が境内へと近づいてくる。見物客も若衆が必死になって神輿を引く姿に応援の声が沸き上がる。

 

 竹神輿が境内に入ると鐘の合図とともに、若衆が2回、3回と竹神輿を引き回して会場を盛り上げ、見物客の歓声とカメラマンのシャッター音が会場にこだまする。回し終わると、輪棒を竹神輿から引き抜き、彼らは、竹神輿に火をつける準備をする。

 宮司の手から総代の持つ藁の束に御神火を受け、階段を駆け下り、若衆が持つ藁に火が移され、竹神輿に点火する。竹神輿に火が付くと、火は一気に燃え広がり、「パン、パン」と爆竹音を会場に響かせながら、10数メートルの高さまで炎は燃え上がり、会場は炎の熱気と、燃え広がる灰に包まれる。

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勢いよく燃え盛る炎

 勢いよく燃え広がる竹神輿が倒れないように、中老たちが、竹神輿を支えて倒れるのを防ぐ。竹神輿に火が満遍なく広がる間に、若衆が火花が飛び散る中、縄巻きの準備を始める。

 

400年の歴史 海津の宝『今尾左義長』 2 - Takanobuのお宝場所探し

 

 

 

海津の冬の風物詩『寒鮒漁』

 海津市の冬の風物詩『寒鮒漁』は、毎年12月25日に漁が解禁されます。

解禁日は、漁の様子を写真に収めようと、多くのカメラマンが訪れます。

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刺し網を仕掛ける漁師

  はじめまして、Takanobuと申します。2年前、私の住んでいるまちの魅力を多くの人に知ってもらいたいために Instagram をはじめ、情報発信してきました。もっと多くの人に知ってもらうため、Instagram ではお伝えしきれない内容をブログ『Takanobuのお宝場所探し』として開設しました。

 よろしくお願いします。

日の出とともに漁がはじまる

 12月25日の早朝、シシ池(海津町沼新田)では、漁師たちが伝統漁法である寒鮒漁の準備をはじめます。漁はまず、漁師たちが稲わらのくじを引いて漁場を決めるところからはじまります。場所はわらの長さで決まり、漁場が決まると船に乗り込み、刺し網などを準備して日の出を待ちます。

 

 午前7時頃、地平線から日が昇り始めると、漁師は一斉に漁場に向かいだし、刺し網を仕掛けていきます。網を仕掛け終わると岸に戻り、フナが網にかかるのを待ちます。

 

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日の出と共に漁場に出て刺し網を仕掛ける漁師

期待高まる

 1時間後の午前8時頃、再び漁場に向かい、刺し網を引き上げます。網を引き揚げると、必死に逃げようとするフナが激しく身を動かし水しぶきを上げます。網には約40センチほどのマブナやヘラブナがかかっています。

 

 近年、ブラックバスなどの外来魚の影響で、収穫量が減っているようですが、収穫されたフナは、フナみそや甘露煮など正月の食卓に並びます。

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網を引き揚げ大漁のフナに満足!

【Takanobuの撮影ポイント】

 撮影のタイミングは2つ

①日の出と共に刺し網を漁師が仕掛けるとき

②網を引き揚げるとき

 池なので、穏やかな静水面です。風がなければ、私はリフレクションを意識しながら写真を撮ります。

 ①は、刺し網を仕掛けるときに日が昇り、一筋の日の光が池に差し込んでくるので、差し込んだ日の光と漁師の様子をアンダー気味で撮ると、冬の寒さの厳しさとを感じさせる幻想的な写真が撮れるかもしれません。

 ②は、望遠レンズを使って漁師の網を引き揚げる手元、フナが跳ねる時の水しぶきを撮影すると臨場感あふれる写真になると思います。